ドナルド・トランプ米大統領がメキシコとの国境の壁建設費用を捻出するために非常事態を宣言したことを巡り、国家安全保障担当の元当局者ら50名以上が25日、決定に反対する共同声明を公表する。非常事態を裏付ける事実に欠けており、正当化できないとしている。ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）が声明の内容を確認した。同日中に連邦議会議事録（CR）で公表される予定。元安全保障当局らが再びトランプ氏を非難する立場を示した格好で、非常事態宣言の阻止を求める訴訟を後押しする狙いがある。民主党政権出身者からはマデレーン・オルブライト氏（元国務長官）、チャック・ヘーゲル氏（元国防長官）、レオン・パネッタ氏（元米中央情報局（CIA）・国防長官）、共和党政権出身者ではトーマス・ピカリング氏（元国連大使）などが声明に署名した。