英国の欧州連合(EU)離脱を巡り英野党・労働党は25日、2度目の国民投票を支持する用意があると表明した。既に混迷しているEU離脱の先行きが一段と不透明感を増している。労働党のジェレミー・コービン党首は声明で、EUとの緊密な関係維持を求める自身の提言が受け入れられない場合、同党は2度目の国民投票を支持すると明言した。国民投票をやり直せば、EU離脱の方針が覆される可能性がある。コービン党首はこれまで、EU離脱を巡る2度目の国民投票を支持するかどうか明らかにしていなかった。離脱期限まで30日余りに迫る中、こうした労働党の声明は、詳細を明かしていないものの離脱停止に道を開く可能性もある。労働党は離脱撤回を求める中道派議員の相次ぐ離党に歯止めをかけようと務めている。英議会は27日、テリーザ・メイ首相がEU当局との再交渉を目指す離脱合意の修正案を採決する。