米上院で26日、民主党議員らが提唱する温暖化対策に関する決議案「グリーン・ニューディール」の採決が行われたが、同党議員の大半が賛成でも反対でもない「出席」に投票し、決議案は否決された。共和党は民主党議員の温暖化対策に対する立場を明確にさせることで民主党内の亀裂を表面化しようとしたものの、試みは失敗した。グリーン・ニューディールは、10年以内に炭素排出量を差し引きゼロにすることを目指している。国内輸送やインフラで化石燃料の使用を減らすことに加え、国民全員に仕事や医療保険を提供することを求めている。民主党のエド・マーキー上院議員(マサチューセッツ州)とアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(ニューヨーク州)が策定したグリーン・ニューディールは、党内のリベラル派の間で受け入れられたが、同党指導部は支持していない。