ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話サービス大手スプリントはこれまで、6四半期連続で回線契約数が増加したとしていた。しかし、こうした契約の多くが無料回線やサービスを変更した既存顧客のものだったことは、これまで明らかにしていなかった。TモバイルUSとの合併計画が圧力にさらされる中、スプリントは今週、自社の業績が見かけほど堅調ではなく、単独での運営は困難になりそうだと規制当局に伝えた。スプリントが規制当局に提出した15日付の資料によると、業績指標として注目される料金後納プランの契約数の伸びは、既存顧客に提供した無料回線がけん引していた。タブレット端末の接続や、スプリントのプリペイド(前払い)サービスから切り替えた顧客も集計に含まれている。