ビジネスチャットツールを手掛ける米スラック・テクノロジーズのスチュワート・バターフィールド最高経営責任者(CEO)は、自社のソフトウエアを電気に例えている。つまり、生活を一変させ、それなしには生きられないものだというわけだ。スラックの製品は一気に広まったようだが、それでも同社の新規株式公開(IPO)はショート気味になるかもしれない。スラックは6月20日に上場する。無残な結果となった米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズのIPOからは1カ月以上の時間を置くことになる。ウーバーと同業リフトのIPOは、ビジネスモデルを巡る懸念や市場全般に対する不安感から投資家に手ひどく扱われた。スラックも赤字会社のため、上場まで数週間の時間を空けたとはいえ、ウーバーIPOの影響を被らずには済まないかもしれない。直接上場(ダイレクト・リスティング)を選んだことも、IPOにさらなるリスクとなる。
スラックIPO、ウーバーの二の舞回避できるか
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