電気自動車(EV)メーカーの米テスラの車両が3月に起こした死亡事故で、事故当時に自動運転支援機能が作動しており、ドライバーはハンドルを握っていなかったことが明らかになった。米運輸安全委員会(NTSB)が16日、暫定調査の結果を発表した。テスラがさらなる自動化を目指す中、運転支援機能「オートパイロット」に一段と厳しい視線が注がれる可能性がある。NTSBによると、フロリダ州で衝突事故を起こした大衆向けEVセダン「モデル3」から抽出されたデータから、事故直前の数秒間にドライバーはハンドルに触れておらず、衝突回避も試みなかったことが分かった。当局は引き続き事故原因の究明に当たるとしている。テスラはオートパイロットは自動運転機能ではないとし、ドライバーが注意をそらさず責任を持って運転しなければならないとしている。それでも自動運転車の専門家は、ハンドル操作やアクセルを制御する同システムの誤用防止に向けたテスラの対策が不十分だと批判している。
テスラ車死亡事故、「オートパイロット」作動中に発生=NTSB
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