――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」米半導体大手インテルの昨年の販売管理費は、同業アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の年間売上高を上回った。しかし、話題作りについては、規模の小さいAMDの方がインテルよりも確実に上手だ。そのことは28日の株式市場で改めて示された。AMDは週末、台湾で開幕したIT(情報技術)見本市「台北国際電脳展」(コンピューテックス台北)で最新のパソコン(PC)向けプロセッサーとグラフィックスプロセッサーを発表した。これを受け、AMD株は28日の米株市場で一時11%以上急伸した。1日の上昇率では今年3番目の大きさだ。同様の上昇は1月にも見られた。国際家電見本市「CES」でリサ・スー最高経営責任者(CEO)が登壇し、同社がグーグルのクラウドゲーム・プロジェクトに参加することを初めて明らかにした時だ。AMD株は年初来で60%近く上昇し、米中貿易摩擦で暗雲が垂れ込めるセクターで最もパフォーマンスのいい銘柄となっている。