金利低下は米銀行株が下落している理由の一つにすぎない。  5月に入り、米銀大手24行で構成されるKBWナスダック銀行株指数は、月初来の下落率が7.5%となり、S&P500種指数の5.5%を大幅に上回った。一部アナリストは米国債の利回り急低下で銀行の利ざやが低下すると指摘しているが、大手行が他にも問題を抱えているとの見方もある。米経済への懸念に加え、4-6月期の株式市場の出来高が前期に比べ減少しているほか、米債券市場の取引が減っていることなども影響しているとされる。