複数の関係者によると、中国の電子商取引最大手アリババグループは、非公開方式で香港市場に上場を申請した。投資銀行の中国国際金融(CICC)とクレディ・スイスが新規株式公開(IPO)に向けたサービスを提供している。アリババの上場申請についてはブルームバーグが先に報じていた。アリババは4年余り前にニューヨーク市場に上場。調達額は250億ドルに達し、世界最大のIPO案件だった。アリババは足元の時価総額が4170億ドル(約45兆円)で、テンセントホールディングスと並び、中国の2大企業となっている。テンセントは既に香港に上場している。アリババは香港への二重上場によって、同社になじみのある投資家をさらに呼び込めそうだ。中国本土の投資家は、香港との株式相互取引によって香港上場株を売買している。