政府の権力基盤を脅かす抗議デモが年明け前後に発生したイランで、経済の崩壊が悪化の一途をたどっている。現地ではデモに対する厳しい弾圧と米国による軍事介入の脅威が通貨をさらに押し下げ、数百万人の日常生活がまひしている。下落が続く通貨リアルは、昨年末に1ドル=140万リアルにまで達した際、憤慨した商人たちが街頭で抗議を行う事態となった。だがその後は1ドル=160万リアルまでさらに下落している。また昨年12月に全国で抗議デモが勃発した時点で、同国の食品インフレ率はすでに年率で72%に達していた。イラン国民の報告によると、コメ、牛乳、野菜などの基本的な食品の価格は急速に上昇している。あるイラン人男性は、ホウレンソウ2束の価格が約28ドル(4280円)相当に達したと母親と友人が話しているのを耳にしたと述べた。