福井県が1位になった理由は
「恐竜」にあり

 今回のランキングは「上昇“率”」で作成したことから、もともと魅力度の点数があまり高くない都道府県が上位に入りやすくなっている。福井県や群馬県が上位にきたのに対し、都道府県魅力度ランキング上位県の北海道や沖縄県、東京都は、もともと魅力度が高止まりしているために、今回のランキングではそれぞれ47位、46位、44位となった。

 そうはいっても、今回の上位県が魅力度をアップさせているのは間違いない。一体、どのような取り組みを行ってきたのだろうか。

 なかでも注目は、1位になった福井県だ。福井県は2014年から魅力度を49%アップさせたが、背景に何があったのか。同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、以下のように分析する。

「最大の要因は、化石が多数発掘されており、専門の博物館もある『恐竜』を押し出したことといっていい。魅力度ランキングで45位に沈んだ2014年の翌年、福井県は『観光新戦略』を打ち出し、その中心に据えられたのが『恐竜王国 福井』というスローガンだった。これを関西圏を中心に打ち出したところ、大きな成果が得られたようだ」

 実際、2015年には魅力度が前年の8.9点から14.2点に、順位も31位にまで急上昇している。

福井駅の恐竜
福井駅前には恐竜のモニュメントがあり、観光客の写真撮影スポットにもなっている Photo:PIXTA

「恐竜の化石が発掘されている福井県の勝山市は、2007年に発表された『世界の最もきれいな都市トップ25』で9位に選ばれている(日本の都市でトップ)。実は世界的にも注目されている街でもあるが、地元の人でさえその調査結果をほとんど知らなかったようだ」(田中社長)

 そんな世界的にも注目される資産を持っていたにもかかわらず、福井県は2015年までは活用しきれていなかったのだ。

 現在、福井市の駅前には恐竜のモニュメントが何体も鎮座しており、駅舎にも恐竜のイラストがラッピングされている。2023年には県内にも北陸新幹線が開通する予定で、今後は首都圏の恐竜ファンにも魅力をきちんと発信できるかどうかが魅力度アップの肝になりそうだ。

(ダイヤモンド編集部 林 恭子)