米国の中間層は中間層のライフスタイルを維持するために一段と借金を膨らませている。  ここ20年間に自動車、大学、住宅、そして医療などのコストは着実に上昇してきた。だが所得となると、このところ上向いたとはいえ、ほとんど頭打ち状態にある。所得と消費のギャップを埋めているのは、消費経済の至る所で見られる融資の急増だ。  住宅ローンを除いた家計債務は4兆ドル(約426兆円)と過去最高水準に達している。住宅ローンは金融危機後に落ち込んだが、回復しつつある。  学資ローンは昨年1兆5000億ドルに達し、住宅ローンを除く消費者債務の中で最大となっている。