共有オフィス賃貸を手がけるウィーワークなど、はやりの企業がぎっしり詰まったおよそ1000億ドル(約10兆5800億円)規模のビジョン・ファンドは、数字上とはいえ、直近のソフトバンクグループ決算に強力なカンフル剤を打ち込んだ。ソフトバンクが巨大ハイテクファンド第2弾の立ち上げを目指すのも無理はない。ビジョンファンドの営業利益970億ドルは、デルタ・ファンドの60億ドルとあわせ、4-6月期に前年同期比66%増加した。これにより、ソフトバンクの総営業利益(特別利益除く)は24%伸び、市場予想を上回った。ファンドはソフトバンクの営業利益の6割近くを占めた。ソフトバンクにとって、ビジョン・ファンドの重要性は増すばかりだ。ソフトバンクは6月、保有するヤフー株式36%のほぼすべてを傘下の国内通信子会社に移管した。ソフトバンクは昨年終盤に行った新規株式公開(IPO)で、通信子会社の株式およそ3割を売却、236億ドルを調達した。
ソフトバンク、第2弾ファンドを欲しがる理由
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