サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、新規株式公開(IPO)計画を再び進めており、早ければ2020年初めに上場を実現させたい考えだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。  サウジアラムコが4月に行った初の起債への需要が旺盛だったことで、サウジ政府当局者はこの勢いに乗じてIPOの実施を急いでいるという。同社は起債で120億ドル(約1兆2700億円)を調達した。  また関係者によると、政府当局者は、イスタンブールのサウジ領事館で起きた反体制派記者ジャマル・カショギ氏殺害事件で高まっていたサウジに対する国際的な圧力が和らいでいるとみている。