中国の電子商取引最大手アリババグループが15日発表した4-6月期決算は42%の増収だった。純利益も2倍以上に増加し、市場予想を上回る伸びを示した。市場が飽和状態にあり、米中貿易摩擦のあおりで景気が弱含む中でも成長を維持した。創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は来月に会長職を退き、張勇(ダニエル・チャン)最高経営責任者(CEO)が後任となる。決算報告書によれば、同社は今後も地方での売上増に注力するほか、クラウドコンピューティングなどの新興分野への投資や海外での事業拡大も目指すとみられる。売上高は前年同期比42%増の1149億元。売上高の大半を占める電子商取引は44%増の995億元。クラウドコンピューティング事業も伸び、売上高は66%増の78億元となった。