中国の電子商取引大手アリババグループは、予定していた香港証券取引所への上場を延期した。香港での抗議活動が長引き、経済コストの拡大を強いられる状況が背景にある。事情に詳しい複数の関係者によると、香港上場は数週間以内に実施する予定だったが、不安定な市場や政情不安を理由に延期を決めた。また、アリババ幹部は抗議活動のさなかに注目度の高い中国企業が香港で上場することへの周囲の反応も懸念したという。関係者の1人によると、アリババの取締役会はここ数日で上場延期を決め、流動的な状況を踏まえて様子見の姿勢をとっていた。同社は年内に上場計画を再検討する予定で、混乱もそれまでに落ち着くとみているが、新たな日程を決めてはいないという。
アリババ、香港上場を延期 デモによる混乱で
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