米国人が自分たちの国民性を表すと考える価値観が変わりつつある。若い世代では愛国心や宗教、子どもを持つことを重要だと考える人が20年前の若者に比べて減少傾向にある。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースによる最新調査で明らかになった。この調査結果は、2020年の米大統領選の候補者が、多様化の進む社会で個人の信条や見解が異なる国民に向けて求心力のあるメッセージを打ち出すことの難しさを改めて浮き彫りにした。WSJ/NBCニュースの世論調査が21年前、自分にとって最も重要な価値観は何かを質問したところ、大多数が挙げたのは、勤勉さ、愛国心、宗教への関与、子どもを持つという目標だった。勤勉さは今もリストの首位の座にあるが、他の3つの価値観は大きく後退した。50歳以下の国民にとって優先順位が変化していることの表れだ。