米軍は7日、公海上で制裁対象の石油タンカー2隻を拿捕(だほ)し、またしても顕著な武力誇示を行った。これはドナルド・トランプ米大統領が6日夜、制裁対象のベネズエラ産原油を米国が販売すると宣言したことに続くものだ。この石油を巡る戦略は有益となる可能性があるが、それは自由で豊かなベネズエラの創出という至上命題の実現に寄与する場合に限られる。既に本欄に書いたように、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の追放は半球規模の清浄化行為だった。しかし、ベネズエラの石油の収益化をトランプ氏が絶えず口にするのは、全ては石油のためだと指摘する批判勢力の思うつぼだ。トランプ大統領はここ数日、米石油企業のベネズエラ再進出に補助金を出すと示唆している。それはまるでベネズエラが1世紀前の米帝国主義の前哨基地であるかのような発言だ。