ジェイク・ウスコスキさん(23)は中学時代、年齢の割に小柄で、髪が長く、いじめられていた。「友達は片手で数えられるほどしかいなかった」兄のニックさんが交換留学で欧州に行った時、オンラインで一緒にビデオゲームをしようと提案された。ジェイクさんにとっては天国だった。兄とつながっていられる上、他の子と友達になれるからだ。遅くまで遊んでいることを親に隠したことも何度かあった。高校では状況が好転した。背が伸び、髪を切り、運動をし、友達が増えた。ゲームの時間は減った。テストで苦労し、不安に駆られていた以前と違い、大して努力しなくても学校の成績は良かった。しかし、トロント北西部の実家から70キロほど離れたゲルフ大学に通い始めると、不安がぶり返した。「自分と同じか上のレベルの人を大勢見て怖くなった」のだ。「その準備ができていないと感じ、課題に正面から向き合うのではなく、以前に逆境を前にした時と同じことをした。ゲームに頼った」
ゲーム依存の米大学生、中退直前からの復活
不安を紛らすために徹夜でプレーした日々、母親との二人三脚で立ち直る
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