元英語教師の馬雲(ジャック・マー)氏がアパートの一室でアリババグループを創業してから20年。馬氏は10日、競技場に詰めかけた6万人の社員に別れを告げた。歌や踊り、花火による盛代なパーティーは、創業20周年を祝うととともに、55歳の誕生日を迎えたこの日に会長職を退く馬氏の前途を祝して開かれたものだ。馬氏はこの20年で、アリババを電子商取引の巨人に育て上げた。5000億ドル(約53兆6000億円)近いアリババの時価総額は中国民間企業でトップだ。馬氏はアリババの成功に伴い、中国富豪ランキングでも首位に立ち、その派手なカリスマ性で海外でも経営者として広く知られるようになった。馬氏は静かなピアノのメロディーが流れる中、社員らを前に「世界はとても美しい」と語りかけた。「私には経験・挑戦したいことがまだまだたくさんある。それに加え、世界には悪いことや間違ったことも多い」
アリババ馬氏の「贈る言葉」、豪華送別会で引退
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