ゴードン・ソンドランド駐欧州連合(EU)米大使は20日、ドナルド・トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡る下院の弾劾調査で証言する。同氏は人脈を築き、多額の政治献金を行って重要な外交ポストに就いたことで知られる。米オレゴン州などでホテルを経営していたソンドランド氏は、トランプ大統領の就任式実行委員会に100万ドル(約1億0850万円)を寄付。ソンドランド氏は以前から大使職を希望していたと知人らは話す。過去5回の大統領選で共和党候補に多額の献金をしていたことも記録から明らかになっている。ソンドランド氏は、ウクライナへの支援金支払い保留について、ジョー・バイデン前副大統領などの捜査をトランプ氏が求めたことと関連があったと弾劾調査で証言した複数の側近の1人。一方で、ソンドランド氏はウクライナ政策に関わる関係者らに対し、トランプ氏が交換条件を示していたわけではないと伝えていた。