米国で自分の身の回りのことができない高齢者が増えている。州や地元の当局によると、これが深刻な健康問題や死につながるケースもしばしば見られるという。こうした「セルフネグレクト」とは一般的に、食事・住居・個人衛生・服薬・安全対策といった生活に必要不可欠なことを自分の力でできない状態のことだ。例えば、自動車を運転しなくなった高齢者は病院に行くことができないことが多いため、健康問題を悪化させ、自らの世話ができなくなる恐れがある。転倒すると腰部を骨折して寝たきり生活になるかもしれない。電話料金などの公共料金の支払いを怠れば、サービスが打ち切られる可能性がある。家賃の支払いを忘れれば、自宅を失うかもしれない。
高齢者のセルフネグレクト、米国で増加
家族や地域社会からの孤立が一因か
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