今年の入試で大学入試センター試験が最後となり、来年からは大学入学共通テストに変わる。入試制度の変わり目には、受験生が浪人を回避して安全志向になると言われているが、今年の国公立大やセンター利用私大の出願にもそれが色濃く反映されていた。
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文部科学省は2月5日15時時点の国公立大の出願状況を発表した。昨年同時期と比べて、国立大は約1万8千人、公立大は約7千人減少した。センター試験の受験者数は約52万7千人で、前年比約1万9千人減は過去最大の減り幅だった。少子化の影響も大きいが、全体の出願数にも安全志向が表れたようだ。駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんはこう言う。
「指定校推薦やAO入試などに合格し、一般入試前に決めてしまった人も多いでしょう。来年から実施される共通テストについて、昨年11月に英語の民間試験活用が、12月に国語と数学の記述式導入がそれぞれ見送られましたが、もう遅かったですよね。来年への不安が募っていたと思います」
学部系統別の志願状況には、景気や社会情勢の影響がみられた。