全米14州で大統領予備選が行われる3日の「スーパーチューズデー」が目前に迫る中、ジョー・バイデン前副大統領は2月29日にサウスカロライナ州で行われた予備選での圧勝をてこに勢いに乗ろうとしている。バイデン氏はサウスカロライナ州での地滑り的勝利で待望の推進力を得たが、何人かの候補者は選挙戦を継続する理由を見いだすのに苦労することになった。選挙運動に2億5000万ドル(約269億円)を投じてきた富豪のトム・ステイヤー氏は、2月29日遅くに党候補指名争いからの離脱を表明。ピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長は、サウスカロライナ州予備選で黒人票のわずか3%しか獲得できず4位に終わったことを受け、選挙戦からの撤退を決めた。ブティジェッジ氏の撤退により、中道派の票を奪い合う有力候補が1人減る。