東芝の車谷暢昭最高経営責任者(CEO)はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、2019年度(3月31日まで)の基礎的な利益水準ががほぼ倍増したことを明らかにした。ポートフォリオの見直しやコスト削減により、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う経済ショックも緩和できる見通しだという。特別要因を除く東芝の営業利益は、19年度に1500億円を上回る可能性があるという。18年度は約800億円だった。同氏は21年度の特別要因を除く営業利益が約2000億円になると見込んでいる。パンデミックを受け世界各地で経済活動に混乱が発生しているが、その中で19年度の営業利益が増加したことは、白物家電や米国内の液化天然ガス(LNG)ビジネスなどリスクの高い事業を売却したことで東芝が世界経済の情勢に影響を受けにくくなっているとする車谷氏の主張を裏付けている。
東芝CEO、世界経済混乱でも「レジリエント」
東芝の車谷CEOは、19年度の基礎的な利益水準ががほぼ倍増したことを明らかにした
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