最初に職を失ったのは、レストランやショッピングモール、ホテルなど、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むために閉鎖された場所で働く人々だった。高技能の職種は必ずしも個人的な接触を必要としないことが多く、安全圏だと思われていた。だがそうではないことが判明しつつある。雇用喪失の第2波は、自分は安泰だと思っていた人々を襲い始めた。従業員の在宅勤務態勢を整えた企業も、その後売上高が落ち込んでレイオフ(一時解雇などの人員削減)を始めた。企業弁護士は仕事が見つからなくなっている。州や市の予算がひっ迫し、公務員の一時帰休も増えている。医療従事者でもコロナとの闘いに直接関与しない者は弱い立場にある。封鎖措置が長引けば長引くほど、第2波の規模が大きくなる可能性があり、2007~09年の景気後退(リセッション)に伴う深刻で長く続いた雇用情勢悪化を繰り返すリスクがある。
米コロナ失職の第2波、あらゆる職種に迫る
ホワイトカラーなど雇用は安泰だと思っていた人も人員削減の対象に
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