ドナルド・トランプ米大統領が国内で新型コロナウイルス流行への対応に追われるの尻目に、敵対している各国が米国の決意を試そうと動いている。  トランプ氏や側近、軍関係者らは、ホワイトハウスや米軍が「コロナ一色」になることで、敵対国に台頭する隙(すき)を与えかねないとして相次ぎ懸念を表明。そうした国々の動きを封じ込めようと注力している。  ある政権関係者は「こうした動きの一部は、明らかにこの危機をうまく逆手にとったものだ」とし、とりわけ南シナ海における中国の行動は目に余ると指摘した。