米石油・ガス生産会社チェサピーク・エナジーは、事業を継続できない恐れがあるとの見通しを示した。原油や天然ガスの価格低迷で、長期にわたる多額の債務返済が危うくなっていることが背景にある。シェールガス生産の先駆者である同社は11日、連邦破産法の適用申請も視野に選択肢を模索するためアドバイザーと契約したと明らかにし、継続企業として存続できるか疑念があるとした。この日発表した1-3月期(第1四半期)決算は約83億ドルの赤字と、赤字額は前年同期の2100万ドルから大幅に拡大した。石油・ガス資産の評価損約85億ドルを計上した。チェサピークは1989年に設立された。米国のシェールガス開発ブームで同社は最大手の1社だった。だが何年も前から多額の債務を圧縮するために資産を切り売りしている。最近は原油生産にも乗り出していた。
チェサピークが存続危機、コロナも痛手
原油や天然ガスの価格低迷で、多額の債務返済が危うくなっていることが背景
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