中国政府による武漢などでの厳しいロックダウン(都市封鎖)措置が、他のどの国のどんな公衆衛生措置よりも新型コロナウイルスの流行封じ込めに効果的だったことを示す各種の図表を覚えているだろうか。だがウイルスが封じ込められた状態は続かなかった。それは、吉林省で新たな感染例が出現し、新たな都市封鎖につながったことで明らかになった中国北東部の吉林省では、この週末までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新たな感染者が120人ほど報告されている。このクラスター(集団感染)がどのような経過で発生したのかは明確になっていない。当局者らは当初、隣国のロシアから中国にウイルスが再流入したことを示唆した。しかし中国国内での二次感染も起きている。政府当局は、吉林省に出入りする交通を遮断し、日常生活にも新たな制限を課すなど、広範な閉鎖措置が再度導入された。
【社説】コロナ再流行、中国で再びロックダウン
都市封鎖でウイルスは封じ込められなかった
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