新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が米国のビッグテック(巨大IT企業)にもたらした影響と、他のほとんどの分野に与えた影響が好対照をなすことを示す例がある。アルファベット傘下のウェイモは5月12日、自動運転車の商用化を目指す追加資金として7億5000万ドル(約807億円)を調達したと発表。わずか2カ月間に総額30億ドルの外部資金を集めた。続いて18日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズが10億ドルの固定費削減に乗り出したとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。全従業員の約4分の1に当たる人員削減に加え、費用のかかる大型プロジェクト、例えば自動運転車を社内で開発する計画を見直すという。