ファッションブランド「ZARA(ザラ)」を世界展開するスペインのインディテックスは、いち早くファッショントレンドを捉える手腕で有名だ。同社は今、新型コロナウイルスによる危機がファッション界の電子商取引(Eコマース)への転換を一気に押し進めると見込んでいる。インディテックスは10日、デジタル戦略を加速する方針を明らかにした。パブロ・イスラ会長兼最高経営責任者(CEO)は2022年までに、グループ売上高に占めるオンライン販売の割合を25%超とし、2019会計年度(2020年1月期)の14%の2倍近くに拡大したい考えだ。第1四半期(2-4月期)決算開示の際に発表されたこの新たな目標は、相当思い切ったものだ。同社のオンライン販売の割合は、2017~2019会計年度間に4ポイントしか伸びていない。
ZARA、コロナ危機でEコマース加速へ
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