マークス・ブラウン氏は、ミュンヘン郊外の小さな町の目立たない企業だったワイヤーカードを、電子決済分野の世界的大企業に育て上げた。  電子商取引の要の部分にかかわる好位置にあったワイヤーカードは、さまざまな事業者のクレジットカード取引の決済サービスで手数料を得ていた。同社は、もっと多くの顧客を獲得するため新興市場での事業にも乗り出し、より小規模な企業を何社か買収した。同社の財務諸表で見る限り、売上高と利益は着実に拡大していた。