新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の猛威が続く中、企業のテクノロジー関連予算も影響を免れ得ないだろう。このことは、平時以上の好調さを期待している投資家にとっては問題となるかもしれない。モルガン・スタンレーが四半期毎に実施している調査によると、企業の最高情報責任者(CIO)は今年のテクノロジー関連予算を4.4%減と見込んでいる。これは3月に実施した前回調査時の3.5%増から大幅な減少だ。今週はまた、投資銀行コーウェンがIT(情報技術)調達担当者を対象に行った調査で、今年のIT関連支出が3.7%増という、より楽観的な見通しが明らかになった。だがこの数字も、パンデミックの打撃を受ける前に見込んでいた5.4%増をなお下回り、コーウェンが示した、当初予想比で約3分の1の「ヘアカット(削減)」を示唆している。