昨年11月8日に行われた任意の聴取や5月27日の逮捕後の聴取に対し、一貫して同様の主張を繰り返しているとされる。

 その上で、NHKが2018年10月~19年1月に放映した「ツルネ-風舞高校弓道部-」の2~3分のシーンについて「盗用された」という趣旨の供述をしているらしい。

「ツルネ」は、弓道部に入った主人公の男子高校生が、仲間と共に弓道に打ち込む青春を描いたストーリー。

 またツルネ以外にも複数の作品名を挙げて「自分の作品を盗用された。京アニが許せなかった」と犯行の動機を供述しているという。

 青葉容疑者はこれまで、京アニが手掛ける人気作品と同じジャンルの「学園もの」を京都アニメーション大賞に応募。

 しかし形式的な不備があったため、審査どころか京アニ関係者が目にすることなく落選していた。

 このため、捜査関係者は「一方的な思い込みで、ほとんど言い掛かりに近い」と見ているもようだ。

 京アニの代理人弁護士もこれまで、青葉容疑者が応募したとみられる小説について「京アニが手掛けた作品と似たような表現は確認できなかった」と説明。

 その上で、京アニ関係者の目に触れる前に選考から除外されていたため「そもそも似る余地が全くない」と断じていた。

 また、青葉容疑者の投稿とは確認されていないが、インターネットの掲示板サイトに「ツルネでもパクってやがる」という書き込みがあったことも判明。

 ほかにも「パクりを目にしたのはけいおんの映画だった」「アイディアをパクる貴様らだけは許さん」「京アニに裏切られた」などの書き込みがあったことも明らかになっている。

身勝手な妄想で一方的な恨みか

 前述の全国紙社会部デスクは「私の個人的な推測ですが」と断りながら、憧憬(しょうけい)と嫉妬がねじ曲がり、ゆがんだ感情に行き着いたのが犯行のきっかけではないかと話した。