アラブ首長国連邦(UAE)政府の衛生チームは、労働者階級の居住区や移民労働者であふれる宿舎で、義務化された新型コロナウイルス検査を徹底的に行い、陽性者を隔離している。経済的に余裕がありドライブスルー型の検査所に行きたくない人は、自宅での検査を希望日時に予約することができる。検査結果はその日のうちに電話で知らされる。主要都市ドバイから首都アブダビへの車での移動には、コロナ検査が義務付けられている。タクシー運転手、ウエーター、ショッピングモールの店員といったサービス業従事者の多くは、頻繁に検査を受けなければならない。51歳以上の人や重症化しやすい人などは無料で検査を受けられる。アブダビの公共医療機関を運営するSEHAは、UAEを構成する7つの首長国全てでコロナ検査を実施している。SEHAのチーフメディカルオフィサーを務めるアンワル・サラム氏は「パンデミック(世界的大流行)への対処策として特に重要なのは、徹底した検査だ」と指摘。「政府のおかげで検査が非常にやりやすくなった。これらの対策によってウイルスの拡散を非常に大きな範囲で封じ込めることができた」と述べた。