米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは、7月には新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が解除され、事業を再開できると見込んでいた。しかし、わずか数カ月前までハリウッドのエンターテインメント業界で羨望(せんぼう)の的だった同社にとって、ほとんどの計画は予定通りには進んでいない。先週末に再開予定だった映画館は今も閉鎖されたままで、ディズニーは夏の大型映画「ムーラン」の公開を再び延期した。カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドは、開園65周年にあたる7月17日に再開し、記念Tシャツやピンバッジも売り出す予定だったが、再開のめどは立っていない。フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドは7月11日に一般客の利用を再開したが、同州のコロナ新規感染者数はその日、パンデミック(世界的大流行)が始まって以来、全米で最多を記録した。傘下のスポーツ専門局ESPNは依然、例年のように多くの試合を放映できずにいる。
ディズニー、コロナで狂った算段 戦略再考
映画館やテーマパークの閉鎖、スポーツ中断で計画が一変 幹部は危機対応に奔走
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