新型コロナウイルスの世界的流行でビジネスのクラウドコンピューティングへの依存が強まる中、企業は急増するクラウド費用の抑制を急いでいる。フォルクスワーゲン傘下のアウディの子会社、アウディ・ビジネス・イノベーションでは3月から4月にかけてクラウドサービスへの支出が12%増加した。従業員が在宅勤務となり、クラウド上の計算能力やソフトウエアのツールの利用が増えたからだ。しかし自動車販売の急減で全社予算は厳しい状態にあった。同社はアマゾンのクラウドサービス部門、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と協力して、使用していないクラウドシステムを停止し、一つのクラウドサービスをアマゾンのクラウド上にあるより安価な第3者のサービスに移した。同社でクラウド関連の問題を担当するスベン・ソネンドルファー氏によると、こうした変更によって今月のAWS関連コストは30%減少する見込みだ。