イスラエルが今月のような外交成果に恵まれた月を経験したのは、1948年5月以来のことだ。当時は、独立を巡る戦争の重要な局面で米国とソ連から国家として承認された。今年8月13日には、アラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交正常化の合意に調印。その正式な式典が今月15日、ドナルド・トランプ米大統領も出席してワシントンで行われる。今月11日には、バーレーンもイスラエルとの国交正常化に合意した。アラブ連盟の持ち回りの議長役を担っているパレスチナ自治政府は、ビデオ会議アプリ「ズーム」を使ったアラブ諸国の外相会合で、UAEの行動を非難する決議案を提出したが、可決されなかった。これは従来の慣例と異なる衝撃的な出来事だった。13日には、やはりアラブ国家であるオマーンが、イスラエルとの国交を正常化したバーレーンの決断を支持する声明を発表した。
【オピニオン】イスラエル外交、豊穣の季節
イスラエルはアラブ世界にとって極めて貴重な存在であるため、地域ののけ者として排除することはできない
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