2016年の米大統領選では、第3政党候補の得票数が過去20年で最多に上った。だが、4年前に民主、共和の2大政党以外の選択肢を求めたこうした有権者の間で、今年は変化が起きている。フロリダ州セントピーターズバーグ在住のアナムル・プリートム氏は、前回の大統領選で緑の党のジル・スタイン候補に票を投じた。民主党員のプリートム氏は前回、どの候補も好きになれず、自分が誰に投票しても、ヒラリー・クリントン候補の勝利は固いと考えていたという。「トランプ氏がもたらしたひどい状況を目にしている」と話す同氏は、今回は民主党候補のジョー・バイデン氏に投票するつもりだ。だが「後味は悪いだろう」と漏らす。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCが共同で今年実施した世論調査によると、前回の大統領選でスタイン候補か、自由至上主義者(リバタリアン)党のゲーリー・ジョンソン候補に投票した有権者のうち、半数近くが今年はバイデン氏を支持すると回答した。ジョンソン氏に投票した有権者の25%、スタイン氏に投票した有権者の約10%はトランプ氏を支持すると答えた。まだ分からない、バイデン、トランプいずれの候補にも投票しないとする回答は、全体の半数未満だった。
米大統領選、第3の候補への支持後退 民主優位に働くか
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