人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡り、新たな構想が浮上している。米企業向けソフトウエア大手オラクルがTikTokとともに新たな米企業を誕生させるとの案を支持する関係者が、新たな所有構造について検討を進めているためだ。背景には、中国の支配に対する米当局の懸念を軽減する狙いがある。事情に詳しい関係筋によると、オラクルと小売り大手ウォルマートが共同で、かなりの規模のTikTok株式を取得する可能性がある。実現すれば、既存の米株主とあわせ、過半数株式が米国の手に渡ることになる。関係筋によると、この新たな構想が実現すれば、ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)が取締役に就任する見通しだ。また約1年以内に米市場で新規株式公開(IPO)に踏み切ることも視野に入れているようだ。