米国防総省は5000人超の米兵を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の早期検知に向けた試験を実施する。まだ症状がほとんど出ていない段階で感染を特定し、早期に隔離することを目指す。成功すれば、体調を崩す前の段階にも、体への器具挿入などを必要としない非侵襲的手法でCOVID-19を広く検知する道が開かれそうだ。研究者らはまた、無症状という状態がどのような意味を持つかについても、さらに学ぶ機会になればと期待を寄せている。今回の試験は向こう数週間に、国防総省と医療機器メーカーのフィリップス(オランダ)が共同で行う。参加する兵士は、生体情報を収集するスマートウオッチなどのデバイスを着用する。