悪徳マルチ写真はイメージです Photo:PIXTA

「とてもタメになるセミナーがあるから一緒に行かない?」「絶対に儲かる事業の話がある」など、「悪徳マルチ」の勧誘といえば、直接会って、セミナーへ誘導したり、第三者の勧誘役が登場したりすることがお決まりだった。ところがこのコロナ禍で、マルチ勧誘の手法にも変化が訪れているという。(清談社 大宮タロウ)

リモート飲み会が
マルチ勧誘の入り口に

 新型コロナウイルスの流行により、人々の生活は大きく変化した。ビジネスマンのなかには、“3密”を避けるために在宅勤務となった人も多いことだろう。

 会議やミーティングなどの業務はもちろん、飲み会や帰省といったプライベートのイベントもすべてが「リモート」で行われる今、なんと、「悪徳マルチ」の勧誘にも「リモート」がうまく取り入れられているという。

 実際に、このコロナ禍で、リモートでの勧誘を体験した木島夏美さん(仮名・27歳)は、こう語る。