欧州では今、若者を中心に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急拡大している。このため各国政府は、春に策定したパンデミック(世界的大流行)対策の練り直しを迫られている。当時の感染は若者とは別の世代が中心だった。欧州疾病予防管理センターによると、欧州全体では現在、検査で陽性が判明した感染者のうち約80%が15~49歳の人々だ。第1波のピーク時には同じ年齢層の比率は50%だった。こうした感染者の低年齢層化は、今回の感染の波での死者数が以前より少ないことの説明の一助になるかもしれない。しかしこの低年齢化は一方で、当局に2つの課題を突き付けている。それは、薄れつつある若者の感染対策順守の意識をいかに再強化するかという課題と、感染した場合により重症化しやすい高齢者への感染拡大をいかに確実に防ぐかという課題だ。
欧州コロナ感染、若者に急拡大でパーティー規制も
各国政府は感染症対策の練り直しを迫られている
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