米小売業界が例年より弱くて予測しづらい年末商戦に備える中、今年のシーズンは前倒しで10月に本格化しそうな勢いだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は小売業界を直撃し、一部の店舗は何カ月も閉鎖を余儀なくされ、企業の倒産に拍車をかけた。買い物はオンラインへと移行し、消費動向も変化した。こうした要因に加えて来月に迫る選挙が、従来なら1年の中で最大となる商戦時期を揺るがしている。ウォルマートやターゲット、アマゾン・ドット・コムのほか、より小規模な専門小売業者は今週、オンラインで年末商戦をスタートさせた。例年なら11月に始まる。業界幹部によれば、実店舗での混雑緩和や電子商取引(eコマース)サプライチェーン(供給網)への負荷軽減に加え、政治的・経済的な不透明感に対する防衛策として早期に売上高を確保したい考えが業界内にあるという。
早くも米年末商戦、「プライムデー」が口火
アマゾンに対抗し、ウォルマートやターゲットも
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