米CBSの人気警察ドラマ「S.W.A.T.」の制作を8月に再開する直前、番組の共同原案者でエグゼクティブ・プロデューサーのショーン・ライアン氏は感染症の専門家に電話で尋ねた。「こんなことをするのは無謀でしょうか」電話の相手は感染症に対する潜在的暴露が専門のワシントン大学教授、マリッサ・ベイカー氏。出演者とスタッフを新型コロナウイルス感染症から守るために自分が推奨した対策に従えば問題ないだろう。ベイカー氏はそう言って、ライアン氏を安心させた。ただ、言うはやすく行うは難しだ。ハリウッドでは感染への不安がテレビ番組の制作に多くの変化をもたらしている。プロデューサーは群衆が集まるシーンや有名人のゲスト出演、登場人物同士の親密なシーンをできる限り避けている。スタッフが体調を崩したときに備えて交代要員が用意され、離れた距離にいる俳優同士が近くにいるように見せるため特殊カメラを使用する。
格闘・ラブシーンが減少、コロナで変わる米TV
スタッフに交代要員を用意、俳優同士を近く見せる特殊カメラも
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