――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新型コロナウイルスの感染が不安でバスや列車を使った通勤が敬遠される限り、都市部の高層ビルは空いたままだろう。だが、在宅勤務が本格的に普及すれば、郊外にあるオフィスの所有者はそれ以上に心配を抱えることになるかもしれない。  グーグルの移動データによると、公共交通機関の利用者数は依然として、コロナの世界的大流行(パンデミック)前の通常時よりも、ロンドンでは47%、ニューヨークでは40%減少していることがわかる。車でアクセスが比較的困難な市街地のオフィスは「スリープモード」に入っている。