トランプ米政権は、生体認証のデータベースを新たに作り、ビザ(査証)申請者などに事前登録を求める計画を進めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した計画案や、事情に詳しい政府当局者2人の発言から明らかになった。新たな計画では、ビザ申請者は指紋に加え、場合によってはその他の生体認証情報もデータベースに登録しなければ、オンラインでの申請が認められない。現状では、申請書の提出後、面接や指紋提出のために米領事館を訪れる取り決めになっている。この計画は数カ月前から米国家安全保障会議(NSC)で協議されてきた。WSJが確認した書類によれば、当局者らが10月14日に国土安全保障省に対し、指紋認証機器を購入し、国外の領事館に送り始めるよう指示した。領事館には指紋情報を取得する機器がすでに設置されているが、国土安全保障省が使用する機器はより詳細な指紋情報を取得できるという。