――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  バイデン政権が発足すれば、米国と欧州の対話はこれまでよりなごやかになると投資家は期待できる。だが、貿易を巡る緊張は和らぐ可能性が高いとはいえ、トランプ時代の象徴となったハイテク企業の課税を巡る係争に終止符が打たれると期待するのは行き過ぎだろう。  欧州連合(EU)は先週、39億9000万ドル相当の米国製品に対する制裁関税を発動した。トランプ大統領が2019年10月に欧州製品に対して発動した75億ドルの関税を受けた措置だ。