ジョー・バイデン次期大統領は、貿易摩擦の緩和と中国に国際ルールを順守させることを目指し、米国の同盟国と緊密に連携していく考えを強調している。バイデン氏には来年1月20日の就任から程なく、これを実現する機会が幾度か訪れる見通しだ。バイデン氏はまず、世界貿易機関(WTO)の次期トップを巡る米国と他の加盟国との対立解消に取り組むことができる。トランプ政権が貿易相手国に発動した鉄鋼・アルミニウム関税を撤廃するかもしれない。また来年初頭に、20カ国・地域(G20)緊急会合の開催を呼びかけることも選択肢だと元経済当局者は指摘している。そうなれば、中国の習近平国家主席と非公式に会談する可能性も出てくる。