オーストラリア・シドニーのボンダイビーチで起きた恐ろしい襲撃事件は、続報が今も届いている。ユダヤ教の祝祭ハヌカの最初の夜を祝っていた大勢の平和的なユダヤ人たちに向けて、2人の男が発砲した。本稿執筆時点では被害者15人と銃撃犯のうち1人が死亡し、27人が入院している。今回の襲撃は、固い絆で結ばれた豪州のユダヤ人コミュニティーに落雷のように降りかかった。同国の指導者たちは以前から国内のユダヤ人憎悪事件を懸念してきた。そうした憎悪は、米国と同様に、票のためならそれを利用することもいとわない政治家たちによって時に容認されてきた。しかし、今や醜い現実から逃れられない。豪州のユダヤ人は情け容赦のない戦争の最前線に立たされている。